幸せの黄色いハンカチ

先日、Amazonプライムに「幸せの黄色いハンカチ」があったので、
懐かしいなあと思わず観てしまった。
高校2年の時に映画館で観て、
武田鉄矢と桃井かおりのやりとりがおかしかったのと、
高倉健と倍賞千恵子、渥美清も、なんかよかったなあ。

その後、ぼくは帯広畜産大学に入学するんだけど、
たこ八郎が出てくる帯広駅前に、あのシーンの場所だと胸が熱くなったし、
何だか知らないが、夕張まで一人旅をして安宿に泊まったなあ。
「幸せの黄色いハンカチ」には、
当時の帯広や夕張だけでなく、北海道の町の雰囲気がそのまま映っていて、
それがなんか胸を締め付けられる思いがした。

ラストのシーン、
車にのウィンドウにたくさんの黄色いハンカチが映り、
武田鉄矢が「あれ?」とつぶやくところ、
わかっていても、涙が出ちゃうんだよなあ。

ただ、今回改めて映画をじっくり観て
一つだけ不思議に感じたことがある。
倍賞千恵子が演じる光枝は、
なんであんなに高倉健が演じる勇作のことが好きなんだろう、
という点だ。
好きだという事実は受け入れるけれども、
不思議というか、不可解なんだよなあ。

勇作は不器用な男で、カッとなりやすく、自分勝手で、めめしい、
それに刑務所帰りだし、
もちろん、真っすぐな男ではあるんだけど、
あんなにたくさんの黄色いハンカチを掲げるほど
好きで好きでたまらないのは、なんでだ?

実は、光枝は、相当変わった女性なのではないだろうか、
と、ぼくは勘ぐった。
それとも、あの頃は、
あんなふうに女性が男性を愛することは、当たり前だったのだろうか。
もしかすると、それが変わってしまったことに気づかず、
ぼくらは、現代を生きているのかもしれないなあ、、、

今でも、どこかで、黄色いハンカチが掲げられることが
あるのだろうか、

よかったらシェアしてね!
目次