武田鉄矢という歌手というか俳優というか
そういう人がいるけど、
ぼくが最初に、この人おもしろいなあと思ったのは、
映画館で見た「幸せの黄色いハンカチ」という映画で、
ウンチが漏れそうなのをお尻を手で押さえて速足で歩く後ろ姿を見たときだ。
高校生だったかなあ、映画館で声を上げて笑ったなあ。
金八先生はあまり見なかったし、
この人の歌もあまり聴かないけど、
たまにテレビで話しているのを聞くと
やっぱりおもしろいなあと思う。
あと、ドラマの「JIN」の緒方洪庵役はよかったなあ、
いや、なんで武田鉄矢の話をしたかというと、
昨日の夜たまたまYouTubeで武田鉄矢の話を聞いていて、
久々に笑ったんだよ。
どんな話をしていたかというと、
人は触れ合うことで愛を知るという話で、
たとえば、手と手が触れ合うことで、
相手への思いが募っていく、だったかな、
そんな話。そのとき、
「最近、触れられてないなあ。
おれも触れられたいなあ」と、
武田鉄矢がしみじみ言ったんだよ。
その言い方が感情がこもっていて、
「おれなんて」と「おれだって」の絶妙なバランスが
すごくおかしかっただよなあ。
こんなふうに気持ちを表現できるって、
すごいんじゃないか、武田鉄矢って、意外に。
