7O6が近所の建物などを紹介します

はじめまして。 7O6(なおる)です。

社会に出て20数年、
編集プロダクションやベンチャーで広告の進行管理をしたり、
特養で人生の終わりを見守ったり、
自分が大曽根(名古屋市)で産まれた頃まで近所にあった
輸出向けの洋食器産業、
その組合事務所(戦前の古い建物)のお世話をしてきました。

そんな私が、
名古屋とその周辺の街なかに残された、
ちょっと気になる形で、
ちょっと古そうな建物たちの紹介を、
とあるイベント※で見学したお話をもとに、
のんびり始めようと思います。

冒頭の写真は、
今期NHK朝の連続ドラマのロケ地として
劇中でも何度となく登場している公園内の噴水塔。
明治時代の終わりごろ、
名古屋市の公園としてはじめて整備された鶴舞公園のシンボル的な建造物です。
大正時代に行われた公園の本格整備の前、
「関西府県連合共進会」という国内産業製品の博覧会で
パビリオンと共に建造されたものの名残りが、
この噴水塔をはじめ、公園各所に残されています。

名古屋近辺で電気の普及と女優のはじまりに縁の深い建物が、
この文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)です。
建設当初は現在とは別の場所で、
いまは早春早咲きの桜に彩られる並木道沿いですが、
かつては名鉄瀬戸線清水駅の南東、
北側に眺望の開けた崖の際で文明の灯りに照らされていました。

愛知でやきもの産地と言えば、
来年国際芸術祭の会場にもなる「せともの」の瀬戸と、
明治村に移された旧帝国ホテルにも使われた
タイルやトイレの常滑がいまは有名だけど、
つい40〜50年前までは、
名古屋市内の北区や東区にも
白い器や花瓶に絵柄を入れる輸出向けのやきもの産地がありました。
当時の輸出先のお客の好みに応じて絵柄を入れたので、
いまの感覚からすると少しおもしろおかしい絵柄です。
写真のおじいちゃん柄「百老」もそのひとつ。
絵柄を入れる方法も、
器の曲面にゴムのスタンプで絵の具を捺しているので、
ゴムのたわみでおじいちゃんたちの顔はみんな似ているようで少しずつ違います。

※とあるイベントは『あいちのたてもの博覧会(通称:あいたて博)」で、毎年秋ごろ、建物の所有者さんとボランティアさんの協力で開催しています。 あなたの街の、ちょっと気になる、ちょっと古そうな建物たちが見学できるかも?
あいちのたてもの博覧会  https://www.aichi-tobunkai.org/aitate_haku/

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