特別な日に特別な場所で特別な食事をする。
1年に1度、そんな日があってもいい。
というか、
そんな日を楽しみに過ごす日常は、
もうひとつの旅だと思う。
優雅な暮らしが最高の復讐である
これは、もともとはスペインのことわざで、
あなたが人生を謳歌する姿を見せつけることが、
蔑んだ者たちへの最大の復讐になる。
だから、人生を楽しもう。
という意味らしいけど、
ちょっとニュアンスが違うような気がする、
なぜかというと、
優雅な暮らしが最高の復讐である、
と、考えていること自体、
あまり優雅とは思えないからだ、、、
そんなことも気にせず、復讐に執着せず、
優雅に暮らすこと、
それは日常を旅することに通ずる、と思う。
決して、それはお金のあるなしに関係ない、
ももさんは、特別の日にosteria LIUに行くことを
心のどこかに感じながら、日常を暮らしていた。
それは、日常を旅していることだったのかもしれない、と思う。
osteria LIUは、名古屋市地下鉄の池下駅から歩いですぐのところにある。
閑静な住宅街に建つビルの地下に降りたところ、
店内は、地下にあるけれども、
大きなガラスから外の気配が伝わるため、
開放感があって、落ち着く、
大きな体のシェフも、前と一緒で安心した。
その日、ももさんんは、
母親が20代の頃に着ていたワンピースを着てきた。
それが自分にぴったりなのが、うれしかった。
この日、ももさんが一番感激したのは、
桑名産のハマグリを使ったリゾットだ、
ちょうど旬の時期で、クリーミーさが増したハマグリと
チーズ、お米の相性がたまらなかった、
このリゾットは、特別な日に
ぴったりだと、ももさんは思った。