名古屋とその周辺の街なかに残された、
ちょっと気になる形で、
ちょっと古そうな建物たちの紹介を、
とあるイベント※で見学したお話をもとに、のんびり綴っています。
今期、NHK朝の連続ドラマのロケ地として、
劇中でも何度となく登場している公園内の噴水塔。
その背景に時折映る堂々とした建物が「名古屋市公会堂」です。
名古屋市公会堂が建てられたのは、昭和5年(1930年)。
いまの天皇陛下のお爺さん、昭和天皇のご成婚を記念した
名古屋市の事業のひとつだったそうです。
いまでは天皇陛下のご結婚や即位を記念して
大きな建物が全国各地にほぼ同時期にできるなんて、
なかなか想像できませんね。

ほぼ同時期に建てられた日比谷公会堂と比べて、角が丸められ塊感のある形が特徴
どちらかと言えば、映画の試写会やコンサート、
講演会や入学卒業式でお馴染みの
大層レトロなイベント会場として知られているかも。
先日開催された「公会堂ROCK夜話(やわ)」というイベントでも、
1970〜80年代にかけて「洋楽の聖地」や「ロックの殿堂」と呼ばれるほど、
数々の洋楽アーティストが公演していた歴史や裏話が、
当時の関係者らによって語られていました。

あいたて博の見学では普段入れないバルコニーから鶴舞公園が眺められる
皆さんは、名古屋市公会堂にどんな印象や思い出がありますか?
そんな建物の形や機能について、
建築の歴史を調べている専門家と建築の先生が語る動画を、
「オンラインあいたて博」として公開しています。
https://youtu.be/gVEHR3xF9d0?si=99QQj6zIqj8TRxRA

公会堂バルコニーから眺めると巧みに和洋折衷された噴水塔まわりの様式美がよくわかる
また、ことしの秋に開催される
建物見学イベント「あいちのたてもの博覧会(あいたて博)」でも、
実際に名古屋市公会堂の建物を間近に見ながら
解説して巡るプログラムを準備中です。お楽しみに!
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