長髪、顔デカ、胴長短足野郎に会う

引越しによって自転車通勤経路は当然変わり、少し新鮮な気持ちでペダルをこいでいる、、、
家の近くには矢田川という一級河川が流れていて、河川敷が広く一面芝生のようになっている、、
ブランコなどがあって公園のようになっているところもあるし、
草野球ができるような場所もある、
何だか知らないが、たまに大学生の息子がキャッチボールしない?と誘ってくるので、
日曜日の朝、その河川敷でキャッチボールを何度かした、、
近くにはJRの中央線と名鉄の瀬戸線が走っていて、電車の通る姿が見えて走る音が響いている、、
ちょっとのんびりとした空気が流れているのである、、
矢田川の堤防沿いの道を金八先生が歩いているような、そんな雰囲気である、、

通勤では、その矢田川を渡るために橋を通る、
矢田川橋というそのままの名前の橋で、ちょっとレトロな橋である、、
レトロなデザインのロゴが似合いそうな橋なのであった、、
ぼくはなんか昔行ったことあるハンガリーのブタペストにある橋の雰囲気だなあ、、、と思っている、、
時間がとまっている、、感じが、、
朝、橋の上から矢田川を眺めると、白鷺が数羽、川の中で遊んでいる、、
遊んでいるのかどうか知らないが、なんか名古屋ではない遠い場所にいるような気分になるのである、、

矢田川橋を渡ってすぐ左に曲がると、
人が二人ぎりぎりすれ違うことができるくらいの小さな踏切がある、
人と自転車専用の名鉄瀬戸線の踏切である、、、
ぼくはその踏切を自転車でわたる、、
なんかその時はちょっとした冒険をしてるような気分になる、、
瀬戸線は線路沿いに並ぶ家のすぐ横を電車が走る、、
だから踏切も短いのだけれども、
こんなとこ渡っていいのか、という不安に駆られてしまうのであった、、、
渡っている途中で、カンカンと踏切が鳴り出すと、、
電車にひかれてしまうという恐怖に襲われる、、、

踏切をわたれば、、ナゴヤドームはすぐそこである、、
最近、その途中で、おもしろい男性を目撃した、
年のころは20代後半くらいか、
長髪、顔デカ、胴長短足、、いつも走っている、
その姿は、ジミーペイジを上から1トンくらいの力で押しつぶしたような顔をしているのである、、、

おそらく名鉄瀬戸線の矢田駅の電車に乗るために走っているのである、、、
ぼくの後ろで踏切がカンカンと鳴っている、
大丈夫かな、間に合うか、、、
もう少し家を早く出たほうがいいと思うけど、、、
おもしろいのは、その走り方である、
腰を落として、足だけ動かして走っているのである、がに股で、、
長髪、顔デカ、胴長短足の男性が、必死な顔をして、しかし、ちょっと笑顔で、、
そんなジミーペイジ顔の男が変な格好で走っているものだから、
そんな彼に、ぼくはいつも元気をもらっているのである、、
彼に会った朝は、自然と笑顔になる、、

ナゴヤドームを左に見て、のんびりと自転車をこいで、
それから名電の横を通って、、その先、そこが通勤の最大の難所である、、
長い階段を自転車を押してのぼらないといけないのである、、これがつらい、、
長い階段を途中で2回ほど休憩しながらのぼっていく、
ぜーぜーはーはー、、この年になってなんでこんなにつらい思いをしないといけなんだよ、、、
と、つぶやきながら、のぼりきったときには、
一仕事終えて、今日やらなければいけないことの半分くらいは終わった気分になるのであった、、

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