昔気質の編集者の心意気

名古屋でひとり出版をやっている、なおねえに話を聞いた、

今はメールのやりとりだけで、
著者と編集者が一度も会わずに本が完成することも
珍しくないけど、
なおねえは、著者とは必ず会って、
顔と顔を突き合わせて、話を聞くという、
そうしないと、その著者が
どれだけ本気で本をつくりたいか
わからないじゃない?
と、話していた、

また、なおねえは、
今もネット書店で本は買わない、とも言っていた、
だって、まちの本屋さんがなくなったら困るじゃない?
と。それに、
本屋さんで本を買うと、
ついつい探していなかった本も買っちゃうでしょ、
それがいいのよ、
すぐに読まなくても、それが後になって役に立つことがあるから、

ぼくがこれからやろうとしてる電子書籍はどうですか?
と質問すると、
わたしはわからない、というか紙の本じゃないと頭に入ってこない、
という、

なおねえは、昔気質の編集者だなあ、、、
本を出版した後も、著者とは長い付き合いになる、
と話していたから、
人とのつながりを大切にしながら、
自分が納得した本をつくり続けている
その姿勢は、やっぱりに尊敬に値する、

ぼくも紙の本は好きだけれども、
電子書籍にも可能性を感じている、
いまは電子書籍というと、
漫画が中心となっているものの、
普通の活字というか、文章のもので、
しかもノウハウ本のようなものじゃなくて、
ちゃんと心に響くような、そんな内容のものも、
電子書籍でできるんじゃないかなあ、と
そう思う、

あ、そういえば、なおねえが言っていたけど、
ちょっと前は、
地下鉄で本を読んでいるのは自分一人、
ということが多かったけど、
最近は自分のほかにも、本を読んでいる人が
増えてきた、と話していた、
みんな本を読まないと言われているけど、
それも底をついたんじゃないかなあ、と。

へえ、そうか、
それはちょっと希望が持てそうだ、、

なおねえにも読んでもらえるような、
電子書籍をつくっていかねばなるまいな、、

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