ぼくも結構な白米好きであるわけだが、
やっぱり上には上がいるもんで、、、
ご飯のおかわり自由な街かど屋での昼食時の話である。
ぼくが座ったカウンター席の向かいには
すでに職人風のガタイのいいお兄さんが座っていて、
そこに、ちょうどランチの
鶏かつ卵とじ定食が運ばれてきたところだった。
そのお兄さん、
面倒だから、ご飯野郎と呼ぶことにするけど、
とにかく、そのご飯野郎は、
丸い鉄板の上に乗った鶏かつ卵とじを端に寄せて、
空いた鉄板のところに、
ご飯茶碗の白米を、おかわりしながら、
どん、どん、どんと3回乗っけたのであった。
さらに、もう一回おかわりして、
ご飯茶碗も白米でいっぱいにした。
そして、ご飯野郎は、
その白米を、か、か、かっと、かきこみはじめた。
不思議なことに、鶏かつ卵とじを食べることなく、
ただ、白米のみを口へ運んでいる。
おそらく、鶏かつ卵とじの汁が、
おかずとなっているのだろう。
山盛りの白米はみるみるうちに減っていき、
鶏かつ卵とじを一口も食べることなく、
白米はなくなってしまった、、、
その後、さらに、鉄板の上に
白米を、どん、と、おかわりして、
さらに、ご飯茶碗にもおかわりして、
今度は鶏かつ卵とじと白米を一緒に食べはじめた。
さらに、よくわからないが、
ご飯茶碗の白米にはお茶をぶっかけて、かきこみ、
さらに、白米をおかわりをした。
その気持ちのいい食べっぷりに
ぼくは感心、というか感激してしまったが、
逆に、ぼく自身の食欲はしぼんでいってしまった。
ご飯野郎の食べっぷりを見ているだけで、
もうお腹は満腹になってしまったのだ、
それから、ご飯野郎は、
ごちそうさん、と挨拶して、
さっそうと去っていった、
たいしたやつだぜ、ご飯野郎、