ぼくはやよい軒でよく昼食をとるんだけど、
塩サバとか野菜炒めとかのおかずに、ご飯と味噌汁、冷ややっこがついてて、
結構おいしい。
で、しかも、ご飯を何杯でもおかわり自由なところがいい。
家で夕食を食べる時にご飯のおかわりなんてしたことないけど、
やよい軒だと、しちゃうんだなあ、、なぜか、
やよい軒の場合、ご飯のおかわりをするときには、
ご飯の自販機みたいのが奥に置いてあって、
そこまで空になったご飯茶碗を自分で持って行って、
それで、ご飯茶碗を自販機の下に設置したあと、
小盛、中盛、大盛といったボタンを押すと、
ぼとぼとと白米が落ちてくるという仕組みになっている。
自分の食べている席からその自販機までの距離が近ければ
ささっと、おかわりもできるけど、
席がちょっと離れていると、
空のご飯茶碗を持ってしばらく歩かないといけない。
その姿が人それぞれで、おかしい。
大柄のおじさんは、ウエイターがお盆を持つような感じでご飯茶碗を持ち、
すごく胸を張って、のしのしと歩き、
まるで周りを見渡すような感じで、
どうだ、おい、俺はおかわりするぜ、と言っているようだった。
ちょっとふくよかな若い女性は、両手でご飯茶碗を持ち、
あ、すいません、わたし、もう一杯いただきます、
と、そんな感じ。うん、好感が持てるな。
ぼくも負けてられないから、
ちょっとスマートにご飯をおかわりしようと試みたが、
うまくいかないんだよなあ。
緊張して体がカクカク動いてしまう。
だいたい、今までスマートに生きてきてないからなあ。
どだい、食欲を満たそうとするときに、スマートは無理だね。
がっつりいくぜ、が一番いい。
いい、というか、それが正しい人間の在り方だと、
ぼくは思う。