恐るべし、おばあさん軍団

朝、通勤途中に自転車がパンクしてしまった。
その自転車は、
ママチャリと違って、
チューブラーというタイヤを履いていた。
チューブとタイヤが一体になったようなもので、
パンク修理が難しいため、交換が必要になる。

あらら、やられちゃったなあ、
と自転車を止めて、状態を確認していると、
ちょうど朝のゴミ出しの時間帯のようで、
各家の前で、
おばさんやおばあさんが
ゴミを出したり、掃除をしたりしている、

そのうちの一人、
向かい側の家のおばあさんが、
ほうきを持った手を止めて、
明らかに不審者を見る目で、
ぼくをじーっと見ている。
その視線を感じたぼくは、
ちょっと大きな声で、
あ~あ、パンクかなあ、だめだな、こりゃ、
と、声を発した。

それから、もう一度、
ちらっと、そのおばあさんを見ると、
まだ、ぼくをじーっと見ているのだ。
ぶしつけなおばあさんだなあ、と思ったら、
すぐそばにいた別のおばあさんが、
ぼくの足元をほうきではきながら、
おはようございます、
と挨拶をするので、
ぼくも、おはようございます、と返して、
ぼくはパンクした自転車を手で引きながら
そそくさとその場をあとにしたのだった。

恐るべし、おばあさん軍団。


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