覚王山という場所は、名古屋の中では人気のエリアというか、
住みたい場所になっているらしい、
日泰寺の参道、その周辺にいろいろな店がたくさんできているからか、、、、
日泰寺というのは、日本で唯一、本物のお釈迦様の骨(仏舎利)が安置されているお寺である、
このお釈迦様の骨、考古学的に本物とされている、
お釈迦様の遺骨は、1898年に、インドのピプラーワー(ネパールとの国境に近いところ)で発見、、、
巨大な石櫃の中に骨片や灰、金銀宝玉などの遺物が納められていていた、、、
その後、その遺骨は、仏教国であるタイ(当時のシャム)の王室に寄贈され、その一部はミャンマー(当時のビルマ)、スリランカ(当時のセイロン)、そして日本にも分与された、、、
日泰寺は、その本物のお釈迦様の骨を安置するために1904年に創建されたお寺である、、、
どうして名古屋に? という疑問が当然ある、、
日本に本物の仏舎利が贈られるというので、明治の頃、どこに安置するか、
その候補地がいろいろ議論され、最終的に、京都か名古屋か、
どっちにするかと白熱した戦いが繰り広げられたようだ、、
最終的には、どこの宗派にも属さないお寺を新たに建立する名古屋に決まった、、、
やっぱり京都はいろいろな宗派の争いがあって、一つにまとまることは難しかったんだろう、おそらく、、、
その結果、日泰寺は、どこの宗派にも属さない、日本で唯一のお寺になった、、
本物の仏舎利を安置するためだけに建てられたのだから、、、、
タイから日本へ仏舎利が寄贈されたから、日泰寺である、、、
しかし、仏舎利が安置されている奉安塔には、一般の人たちは近づけない、、、
どうして、そんなふうにするのだろうか、、
日泰寺が創建された明治37年ころ、
覚王山は名古屋のお金持ちが別荘を建てるくらいの場所だった、、
要するに、なんもなくて、自然豊かな場所だったのである、
今からは想像できないけれども、
今、覚王山はマンションの建設ラッシュである、、、
それが驚くことに、2億円とか3億円とかするのだ、、、
誰が買うのだろうか、、
お金持ちの老夫婦かなあ、、、それとも外国人かなあ、、、
まあ、どうでもいいけど、、
お釈迦様の一部が眠る場所にマンションが建ち並び、
かつ、仏舎利に近づくことが許されない、というのは、
どういう状況なんだろうか、、
なんか、受け入れられて、同時に、拒絶される、という
身動きが取れない状況になっているようにも感じるけど、、
受け入れられて、同時に、拒絶される、
ほかにも、そんな場面があちこちにあるようにも見える、、、
それをどうやって振り切っていくか、、、
ぼくはそれをぼんやりと考えている、、、、
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