なんと、今まで生きてきて、
最高の笑顔に、今日の朝、出会ってしまった。
こんなことがあっていいのだろうか。
こんな幸せなことがあっていいのだろうか。
そんなふうに感じるくらい、
ほんと、すげー最高の笑顔だった。
ぼくはいつものように職場の駐車場に車をとめて、
これまた、いつもようにドアを閉め、
坂道を徒歩で下り始めた。
目線の先でごみ収集車が燃えるごみを収集している。
頭がつるつるのおじさんが、40歳くらいかな、
ごみを出しに来た女性に声をかけていた。
そのごみ収集車がぼくの方に向かって進んできた。
それに追走しながら、頭がつるつるのおじさんが走ってきた。
そのおじさん、すげー最高の笑顔で走ってきて、
僕の顔をじっと見ているのだ。
頭を下げて挨拶するわけでもなく、声をかけるわけでもなく、
ただ、すげー最高の笑顔で、ぼくを見て走っている。
声には出さないけど、「やあ」と、そんな挨拶を交わしたような気がした。
「元気でな」と、最高の笑顔で言っているような気がした。
友達のように、、、
ほんとうに友達になれたら、すごくいいんだけどなあ、、
そのあと、ぼくは一人笑顔になって、坂を下っていった。
最高だなあ、幸せだなあ、
あんな笑顔を見せられたら
幸せを感じるしかないじゃないか。
こんな瞬間が、ぼくにとって、
人生が輝いて見えるときだ。