これはほんとうに、ぼくの偏見だから、
先にあやまっておこう。
すみません、ごめんなさい。
ということで、ぼくは朝、車で通勤する場合は、
名古屋の伏見という場所を通って、
栄、新栄、千種と進んでいくんだけれども、
なぜか伏見の地下鉄の出口から地上へ現われて
ぞくぞくと職場に向かって歩く男女、
その光景を眺めていると、
なんか胸が締め付けられるというか、
かすかな恐怖のようなものを感じるのだ。
おれたち、わたしたちは、
やりたくもないことをするために、
いま、歩いているんだ。
やりたくもないことをやる場所に向かっている集団
すいません、偏見です、
伏見の地下鉄からは、
そんな集団が続々と地上にあらわれてきているように感じられるのだ。
不思議なことに、伏見を通り過ごして、
栄、新栄、千種と進んでいくと
そういった気持ちはどんどん薄れていく。
なんなんだよ、伏見は
呪われた街なのか
いや、これは相当な偏見だな、、、