ウィスキーと本のしあわせの時間

名古屋市の千種区猫洞通にある「本山のバー BARハコニト」。オーナーは高橋知世さん、
ハコニトはブックバーである。ウイスキーを飲みながら本を読み、ウイスキーを飲みながら本について語らう、
ぼくはあまりバーなるところへ足を運んだことはないのだが、こんな雰囲気のところなら、
たまにウイスキーを飲みに出かけてもいいかもしれない、
約2年ほど前にオープンしたときに知って、一度行ってみたいなと思いつつ、なかなか機会が持てなかった、、
高橋さんはずっとバーで働いてきた方で、いつかは自分でバーをやってみたいという思があったそうだ、、
とても楽しい雑談のはじまり、、(文・写真 小出朝生)

ショートスリーパーであることがはじまり

ーーぼくはブックバーってあまり馴染みがないんです。まあ、バー自体、あまり行かないんですけどね、、、ブックバーをはじめるのって、どんな人なんだろうと興味がありました、、

高橋 はじめて行ったバーがブックバーだったんです。

ーー名古屋にあるんですか?

高橋 はい、あります。覚王山に(cesta)、
ブックバーは自分にとっては、そんなに珍しいものではない、というか、、、
見つけたら行くという感じでしたし、、
それに、ブックバーではなくても、本が好きな方がやっているバーだと、結構本が置いてあったりしますよね、、

ーー確かに喫茶店でも本を置いているところはたくさんありますし、、そう言われれば、本を置いてある店はけっこうありますね、

高橋 で、わたしが眠る時間が短くて、、ショートスリーパーなので、、、

ーーどれくらいなんですか?

高橋 3時間くらい寝られれば、、、

ーーえ、毎日ですか?

高橋 基本はそうです、疲れているときは長く寝ますが、、、
なので、夜中ボーっとしているよりは、なんかやろうかなと思って、
自分はお酒も好きだしと、夜、バーで働くようになったんです。
昼間は普通に会社員として仕事をしてました、、、

ーー結構ハードな暮らしのような、、、

高橋 昼の仕事は毎日ですが、バーは毎日じゃないので、それほど大変なわけではありません、、
で、しばらくバーで働いていて、、なんかウイスキーバーだったら一人でもできるかな、と思うようになって、、
舐めてるわけじゃないですよ、、
カフェだとケーキやご飯を出したりしないといけないじゃないですか、、
ウイスキーバーなら、お酒とおつまみがあれば、それなりに形ができるので、それだったらできるかなと思って、
いつか、機会があれば、ウイスキーバーをやりたいなと思っていて、、、

ーーじゃあ、最初は普通のバーをやろうと思っていたんですね、

高橋 そうですね、当初はカウンターだけのバーをイメージしていたんですが、、
まあ、でも、ウイスキーだけだと、昔からやっているバーの人たちにはかなわないので、何か特徴があるといいなとは思っていました、、、

ハコニトは不思議な空間で、入口を入って階段を上り、そこに一つ部屋があって、さらに上るとテーブル席のある部屋、さらに一段上がるとカウンターがあって、目の前の棚にウイスキーのボトルがずらりと並ぶ、テーブル席ではゆっくり本を読むことができる、、

ーー高橋さん、お生まれは?

高橋 名古屋の大須です。大須で生まれたんですけど、子育てしづらい街ということで鶴舞へ引っ越して、そこから車道に引っ越して、以降、東区が長いですね、

ーー普通に大学を卒業して、普通に就職したんですか?

高橋 そうですね、就職したのは呉服製造の会社の事務です。
大学の頃はかわいいお酒ばかり、カクテルとかばかりだったんですが、就職した会社が、九州の人が多かったからか、、、会社の飲み会では、焼酎ばかりで、麦か芋か、みたいな感じだったんです、、、
若かったんで、どっちも飲めませんとは言いづらく、麦か芋を飲んでいくうちに好きになりました、

ーーもともとお酒は好きだったんですね、、、

高橋 嫌いではなかったというか、、顔はすぐに赤くなるんですが、次の日に持ち越さないですね、、

飲むのはほぼ蒸留酒

ーーということは最初の就職先が大きかった、、、、

高橋 そうですね。わたしはほとんど蒸留酒しか飲まないので、焼酎とかもそうですが、ラムも好きです、20代はずっと焼酎かラムでした、、
ウイスキーを飲むようになったのはウイスキーバーで働き始めてからですね。30代になってからです。
ワインとか日本酒とかは、体質に合わないというか、飲むと結構次の日がしんどいので、、、
味が嫌いとかじゃなくて、、飲みすぎちゃうだけかもしれないですが、
焼酎とかだと全然平気なんです、

ーー好んで飲むのが蒸留酒ということですね、、、ビールも飲まない?

高橋 ビールはすぐにお腹いっぱいになっちゃうんで、、、たくさんお酒を飲みたいので、、、

ーーで、バーで働くようになったと、、、、

高橋 バーで働きはじめたころは、呉服の会社からは転職したんですが、
うーん、メインではない仕事って、興味がないとできないというか、興味があることじゃないと続かないと思って、お酒は好きだったのでお酒の仕事だったらやっていけるかなと思って、という感じですかね、、
私はそんなにテンションが高くないから、、居酒屋はちょっと無理だし、年齢的にもキャバクラみたいなところも無理だし、バーならハイテンションな接客じゃなくてもできるかな、と思って、、

ーー実際に働いてみてどうでした?

高橋 最初は伏見のウイスキーバーだったんですが、サラリーマンとお年寄りが多かったので、そんなにギャップはなかったです、、、
カウンターだけの、そんなに広くない店だったので、マスターと私の二人のことが多かったですが、週末はもう一人スタッフが加わることもありました、、
仕事自体は楽しかったです、
わたしは愛想がいい方ではないですが、、ウイスキーバーだと基本ウイスキーしか出さないので、ウイスキーのことだけ覚えればできる仕事だったので、、

ウイスキーは150種類ほどの銘柄がある、、ウイスキー好きも、もちろん、しあわせな時間を過ごすことができる

ーーーー続けられそうと思いました?

高橋 そうですね。バーで働いていて、そんなにに苦じゃななかった、嫌なことが少なかったですから、、、

ーー以降、この店をやるまで、昼間働きながら夜はずっとバーで働くという暮らしを続けてきたわけですね、、

高橋 そうですね。バーのほうは毎日じゃないですが、、、

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