昨年の4月に大動脈にステントを入れる手術をして以来、
どうも体力が落ちてしまって、
1か月くらいは歩くのも大変で、
それから少しずつ体力が戻ってきたけれども、
どうもいまいち前よりも疲れやすくなったし、
自転車をこぐのがつらかったから、、、
もう死ぬ気で、怒涛の自転車こぐこぐ1週間を慣行しようと決意した。
体をいじめて、いじめぬくぞー、と、この1週間は
とにかく自転車をこぎまくった、
桐谷さんに負けるな、桐谷さんに負けるな、と
ひとり呟きながら、坂道をぜーぜーとのぼり、
電動自転車の女子高生に抜かさると
必死であとを追いかけて、(結局追いつけなかったが、、、)
立ち止まるのを避けるため、裏道を縦横無尽に走り、
信号を無視しつづけ、
ときどき、まんじゅう屋でまんじゅうを買い、
もうだめだと思ったら、缶コーヒーを買って
ベンチで休憩をして、
それでも、こんなところで負けちゃだめだと
自分を奮い立たせ、
ふらふらっとペダルをこぎ続けた結果、
あるとき、あ、っと思った。
なんか、体力も戻ったかも、
それはスイッチを入れるように、
パチッっと変わった感じだった、、
手術によって死んでしまった毛細血管に
血液がすっと流れ始めたような、
そんな感じかなあ、、、
体力って、徐々に戻ってくることもあるかもしれないが、
こんなふうに、パチッと変化することもあるんだなあ
まあ、体力が戻ったからといって、
それがどうした、どうってことはないが、
まあ、暮らしやすくはなるな、
あとは、とくにないけど、
いいじゃないか、自転車に乗るのがさらに楽しくなるじゃないか、
そうだな、それは生きることが楽しくなるということではないか、
考えてみれば、ぼくにとって、
自転車はなくてはならない暮らしの道具であって、
気持ちいい風を感じて、道をトレースしていく感覚は
自転車じゃないと得られないものだ、
自転車にのることがより楽しくなれば、
それ以上を望むことはない、
体力が戻ったことだし、
(たぶんね、また、すぐ落ちてしまうけど、きっと)
いろいろうまくいかないことがあっても、
自転車とともに前に進んでいこう、
そのうち死ぬだろうから、それでいいだろ、まあ、