岐阜県美術館へ

気持ちよく晴れた日に、、ちょっと出かけたい気分となり、
特別出かけなければならない用はないけれども、
こういう日は誰にも頼まれずに出かけるのが一番気分がいいので、
家の近くの新守山駅から電車に乗ったのである、、
新守山駅の前は名古屋市内のJR駅とは思えないくらい普通である、、
たぶん、大府駅とか一宮駅よりもずっと普通なのである、
普通というか駅前にはコンビニと居酒屋と英語教室、バス停くらいしかないのである、、

ただ、駅前には交番の横に大きな駐輪場があるので、、
自転車に乗るぼくには極めて好都合な駅なのである、、
当然、その日は自転車に乗って駅へ向かった、、
ある意味でかわいい駅ともいえる新守山駅から電車に乗り、
大曾根、千種、鶴舞、金山、名古屋駅とすぐに名古屋駅に着く、、
そこから東海道線に乗り換えるのだけれども、
ちょうどホームには岐阜行きの普通電車が入っていた、
しかし、すぐに大垣行きの快速が入ってくるようだったから、そちらに乗ることにした、、
名古屋駅を出ると一宮、岐阜、西岐阜とこれまたすぐに着く、、
やはり電車は便利なのである、、

ただし、西岐阜駅から岐阜県美術館までの徒歩が結構くたびれるのである、
気持ちのいい気候だったので、、ぶらぶら歩いていても不快ではないのだけれども、
足に疲れはたまっていくのであった、、
やっと着いたと思って、美術館内のベンチで一服、、少し疲れをいやしてから、、
再びぶらぶらと入口へ向かう、途中、ルノワールの勝利のヴィーナスという彫像が出迎えてくれた、
これは同じ型から鋳造されたものが世界に14体あり、そのうちの一つである、、

それから、入り口から入ると、松永賢がぼけーっと突っ立っていた、、
そんな顔をして突っ立てるからダメなんだと告げると、
「はあ」と言う、それから、携帯の電池が切れそう、
ぼくがいないと世界の経済が止まってしまう、と言うものだから、
おれたちは経済とは全く無縁である、ときつくわからせておいた、
そんなやり取りをした後、松永賢が所属するグループの展覧会を見た、
松永賢の絵画は白黒だけでなく鮮やかな色彩が加わったものであった、
錦鯉である、
なぜ錦鯉なのかは、よくわからない、、

そのあと、松永賢が運転する車で名古屋へ戻って、、
栄の居酒屋で一杯やってから分かれた、、、
ロフトがあったビルの南側の公園が人工芝になっていて、、
そこに若者がたくさん集まって、寝転んだり、輪になったり、のんびりと夕涼みをしていた、
なんかその光景がすごくよかったのである、
ぼけた顔の若者でも、この時期の風の気持ちよさはわかるようである、、

しかし、びっくりしたのはその後である、、
夜の9時過ぎくらい、栄は人でごった返しているのである、
三越の前では頭の悪いバンド連中が演奏をしていた、、
その音楽を口を開けた男女が聴いている、、
舗道はいろんな言葉が飛び交い、次第に早足になってしまうのである、、
地下鉄に乗るために地下に入ると、さらに人混みがひどくなっていた、
地下鉄のホームに降りると、もはや身動きが取れないくらいに人だらけである、、
たいていが、、、しけた顔の若者たちである、、

適当なところに立ち止まっていると、なぜか周りは若い女性ばかりである、、
なんか変だなと確認したところ、女性専用レーンだったようである、、
仕方ないので移動して、汚い顔をした若者の後ろに陣取った、、
電車が到着すると押し込まれるように車内へ、、それから二駅、人ごみにまみれながら千種駅で押し出された、、
JR千種駅もそれなりに混雑していたけれども、地下鉄ほどではない、、
千種駅から新守山駅はすぐである、、

夜の新守山駅は一段と静かである、、
さっきの栄とはまるで違うのである、、
ほんの数駅違うだけなのに、こうも違うものなのだ、、、
ぼくは駐輪場から自転車を出して、夜空を見上げながら、、家路についた、
やっぱり、こういう気持ちのいい風の日は、
用もないのに出かけるのが一番いいなと思っていた、、

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