田中みな実が気になる

最近妙に田中みな実というタレントなのか、女優なのか、よくわからないけれども、
その田中みな実が気になって仕方がないのである、
きっかけはユーチューブ、もとはおそらくテレビで放映されたものだと思うが、
とにかく田中みな実が出ているユーチューブを見て、いや、これはすごい、と思ったのである、、
誠（まこと）なのか、嘘なのか、その微妙なライン上をバランスを取りながら歩いている感じが、
すごく良かったのである、、
たぶん、本人も誠か嘘か、演じているのか、そうでないのか、そのへんはわかっていないと思うけれども、
その危うい場所に身体をぽんと置いて澄ましている感じがいい、
そのせいかどうかわからないけれども、存在から切なさ、儚さが漂っているのが、またいい、

ずっと昔、まだ20代はじめのころ、食器メーカーのデザイン室に勤めていた、、
その会社に出入りしていた箱屋さんのあんちゃんと仲良くなり、
ちょうどふたりともオートバイに乗っていたから、今度一緒にツーリングに行こうという話になって、
ある休みの日に、もうひとりの箱屋さんのあんちゃんを加えた3人で、妻籠・馬籠へツーリングに出かけたのである、、

妻籠だったか馬籠だったか、もう忘れてしまったけれども、
オートバイを降りて、店が並ぶ宿の道を三人でぶらぶら歩いていたら、
多くの人たちがぶらぶらと歩いている観光地の道にちょっと不釣り合いな、
三輪車に乗った小さな女の子が正面からやってきて、
ぼくら三人とすれ違ったのである、、赤いスカートをはいていたなあ、、

すれ違いざまに、その女の子の姿、顔を見た途端、
ぼくは驚愕して、ここはどこなんだろうと、時空のエアポケットに入ったような感覚になった、、
まだ小学校に入る前くらいの年齢なのに、
あまりにも整ったきりりとした顔立ちで、一般人とは明らかに違う輝きを放っていたからである、、
その女の子が去っていく後ろ姿を追いながら、、
一緒に歩いていたあんちゃんと顔を合わせて、
見た？　と、お互い確認しあった、、、

いや、すごかったね、美人という言葉では足りない、、
神々しいほど美しい、
普通の女の子じゃないでしょ、きっと、、
ぼくたちはちょっと興奮気味に、そんな言葉をかわした、

その後すぐ、ぼくの心はちょっとざわついた感じになった、、、
その女の子の将来が、ほのぼのとしたあたたかいものに包まれた感じになるとは思えなかったからである、
尋常じゃない美しさが、おそらくそんな気分にさせたのである、

田中みな実のユーチューブを見ていたら、その遠い昔の女の子を思い出した、、
あの子はいったいどんな人生を歩んだのだろうか、、
田中みな実は可愛くてきれいだけれども、あの女の子のような神々しい美しさではない、
でも、どこか儚げな感じがちょっと似ているようなそんな気もした、、
いや、そうはいっても、あの女の子が成長して、肝っ玉母さんのようになっていたら、
それはそれで、なんとかくうきうきした気分になる、

ふたりとも、ぼくにはまったく関係ないのはわかっていても、
余計なおせっかいというか、勝手な想像を膨らませてしまうのである、、