高山で日本酒を飲む

高山本線に乗って高山まで日帰りで行ってきた、、
山車の美しさで有名な高山祭りが始まる直前である、
目的は、ある酒蔵の代表の方に話を聞きにいくためである、、

名古屋から高山までは、高山本線の特急「ひだ」で2時間半ほどかかる、
JRの「〜本線」とつく路線の中で、全線が単線かつ非電化のまま残っているのは
本州では高山本線だけのようである、、
飛騨川などの険しい渓谷沿いや山の斜面にへばりつくように線路が敷かれているため、
線路を複線化するスペースがないからである、、
単線なので駅や信号場で上り列車と下り列車がすれ違いを行う、、
また、特急「ひだ」がスピードを落とさずに通過できるように、
特殊な分岐器(Y字分岐器)などが一部の駅に導入されているそうだ、、、

そのせいかどうかわからないけれども、行きは15分ほど遅れて高山に到着した、
いつものように、2時間半の間、
ぼくは内田百閒が書いた夏目漱石と芥川龍之介に関する思い出話を読んでいた、、
漱石はお酒を飲まないんだね、、また、百閒は原稿用紙についていた漱石の鼻毛を大切に保管していたらしい、、、
吾輩は猫であるの苦沙弥先生と同じだな、漱石、、、
芥川が亡くなる二日前に百閒は芥川の自宅で会っていて、
そのとき、芥川は睡眠薬の飲みすぎでふらふらだったようだ、、、
そんな芥川から、百閒は帰りの電車賃を借りている、、、

高山は外国人の旅行者ばかりである、、
高山祭りが近いということもあるのだろうが、平日でも高山のさんまち通りが人であふれている、、
観光客が一番集まる通りに酒蔵はあって、代表の方に話を聞いた後、
試飲コーナーで日本酒を何種類か味わった、、、どれも美味しいお酒であったけれども、
大吟醸がいちばん気に入ったかな、、、
高山ラーメンも食べて、観光客を眺めながらラムネも飲んだ、、、

帰りの2時間半は、お酒も飲んでいたから、眠くなって、、、
がらがらだったので椅子の背を思いっきり倒して、目をつむった、、、
意識がなくならないぎりぎりの感じで、、うとうとしていたら、、名古屋に到着、、、
それから中央線に乗り換えて、座っていると、人がどんどん乗り込んでくる、
ちょうど退勤時間帯で、仕事帰りのおじさんや学校帰りの若者たちで電車内はいっぱいになった、、
ぼくの目の前にはベルトの上にたっぷりなお腹を乗せたおじさんが立っていた、、
そのたっぷりしたお腹を、人差し指でつんつんとしたいという衝動を必死で抑えながら、、、
新守山駅で降りると、、、ホームには人であふれているではないか、、

この時間帯は、新守山駅は仕事帰りのおじさんや学校帰りの若者であふれるのである、
まったく進むことができずに、ホームの階段が人、人、人である、、
改札までこんなに時間がかかったのは初めてである、、
自分の活動時間、活動場所とは違うところで、
いろんな人たちが活動をしている、
ちょっと、いつもの違う時間に違う場所へ行ってみると、
世の中って、、こんなふうに動いているだと気づくのであった、、

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