ルパン三世の「カリオストロの城」という映画のなかで、
ルパン三世が昔を回想するシーンで、「どうやら年貢の納め時が来やがった……」とつぶやくところがある、
それをまねて、ぼくは自分がもう死ぬなと予感した時、
「どうやら年貢の納め時が来やがった……」とつぶやこうと思っている、、
死ぬことを予感できたら、、、である、、
予感もできずに死ぬことだってあり得るから、、
その時は、そんなふうに落ち着いてつぶやくことはむりだろうなあ、、、
もう一つ、同じ「カリオストロの城」のなかで、
お姫様を助けるために悪人を追っているとき、
悪人からものすごい攻撃を受けた後に、
次元大介が「面白くなってきやがった」とつぶやくのが、とても爽快な気分になるのである、、
だから、それもまねて、とにかく窮地に追い込まれた時には、
「面白くなってきやがった」とつぶやくようにしている、、
まあ、本当の窮地中の窮地に追い込まれて、そんなことをつぶやく余裕があるのかどうか、
それはかなり怪しいけれども、、
このように印象に残った言葉は、少しだけぼくの人生を変えてしまうのである、、
母親がまだ生きていたころ、最後のほうは車椅子に乗って外出をしていた、、
ぼくが、ふざけながら右に左にと蛇行しながら車いすを押していると、
「ちょっと、あかんて」と叫ぶのである、
その言葉が面白くて、何度も蛇行しながら車椅子を押していた、、
ある言葉が聞きたくて、、何とかその言葉を引き出そうと、、
あの手この手を繰り出すこともある、、
ある女性の「困っちゃうね」という言葉が聞きたくて、、
困っちゃう状況を何度も説明したりしたこともある、、
あの「困っちゃうね」は、良かったなあ、、、
それから、大学を卒業して、社会になじめずにふらふらしているときに、
自分に言い聞かせていたのは、
「何をやってもいい、何をやらなくてもいい」
とにかく何かをやらないといけないという強迫観念が強かったから、
何もやらなくてもいい、という言葉にすがって生きていた、、
先日、大蔵さんのところへ作品を受け取りに行ったところ、
ちょうどぼくと入れ違いに大蔵さんを訪ねてきたおじさんがいて、
そのおじさんは、引退したお相撲さんのような体形をしていて、
ズボンのベルトが緩かったのか、
ずるずるとズボンが下がってきて、、お尻が見えそうになったものだから、
それでもズボンを手で押さえて、ずるずるっとズボンを上へ押しあげようとしていた、、、
その仕草がとてもよかったのである、
ちょっと照れているようで、、
先日の北海道旅行のお土産で、
すごいく美味しかったのが「牧家の白いプリン」である、、
学生の頃は食べたことがなかったけれども、
こんなお土産ができたんだなあ、、びっくりした、、
あまりに美味しくて、、今度、ネットから取り寄せてみようと思ったのである、、
こういう美味しいものを食べたときには、何と言えばいいのだろうか、、、
うまいなあ、じゃあ、あまり面白くないなあ、、、
逆に、うーん、まずい、はどうだ、、、
あれは青汁だから許される言葉である、、
美味しいものを食べたときの印象的な言葉って、、なかなかないなあ、、、
大げさじゃないものがいい、、
やっぱりあれだな、
映画『千と千尋の神隠し』で、千尋がハクにもらったおにぎりを口にした瞬間、
大粒の涙をポロポロと流すシーンである、、
それと、「孤独のグルメ」で、五郎が、、
「ほー、いいじゃないか」というのもいいな、
うん、それがいいな、
「牧家の白いプリン」を口にしたとき、発すべき言葉は、
「ほー、いいじゃないか」である、、


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