それって動的平行的にどうなの?

2カ月に1回くらいの割合で病院で血液検査を受けている。
べつに健康が気になるからではなくて、
2年ほど前に大動脈解離になってから、
なんとなく定期健診の流れに乗ったまま今まできているからだ、、、
まあ、それはいいんだけど、
とにかく待ち時間が長いのが辟易する、、、

たとえば10時から診察の予約が入っていたとして、
9時半くらいに病院に入って、まず血液検査をして、
それからその結果が出てから診察となるわけだけれども、
おおよそ12時くらいにならないと名前が呼ばれないのだ、、
じゃあ、10時の予約は一体なんなんだ、、、

2時間くらい、何をやればいいかなあ、なんて考えることもなく、
どっかに行くわけにもいかないから、
まあ、本を読むしかないじゃないか、、

この前は、ちょっととぼけた顔の福岡伸一さんの「動的平行3」を読んでいた、、
顔はとぼけているけれども、
福岡伸一さんの「動的平行」という考え方は、
ぼくの頭の中の生命の在り方を一変させてくれた、、
ああ、生き物って、いや、生きているって、そういうことだったのか、、
こんなにも、鮮やかに、生きることを説明してくれたのは、
福岡伸一さん以外にいない、、、

生命の細胞は破壊と再生を繰り返していて、
ぼくたち人間は、その破壊と再生の流れのなかの一つのよどみのようなもの、
実態があってないようなもの、、
どうしてそうなっているかはわからないけれども、
生命は動的平行そのものである、、
どうしてそうなっているかなんて、人間にわかるわけない、
ぼくたちは、その流れの中にいて、外にいるわけじゃないから、、

そんなことを考えていたら、
1503番の方、8番に入ってください、
と呼び出された、、、
あ、ぼくの番号だ、、

ぼくの担当医は、ぼくよりも若い女性の先生である、
大変お待たせしましたあ、、、
と、何かそこら辺にいる女子大生と同じような声の高さで
血液検査の結果について説明してくれるんだけど、
そのときの、ぼくの頭の中は動的平行になっているので、
腎臓の数値は上がっていませんね、、、
という先生の声に対して、
それって動的平行的にはどういった意味がるんでしょうね、、
と、頭の中で質問してしまっていたのである、、、

診察はいつもの薬をもらって終わったんだけれども、
この薬は、動的平行的には
どんな作用をするんだろうか、とか、
そんなことをぼんやりと考えてしまった、、、、
福岡伸一さんの影響力、おそるべし、 である、、、

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