漏電だって、、、

家の電気が突然落ちた、
停電か? と外をのぞくと、隣の家の明かりはついている、
ということは、
ブレーカーが落ちたということか、
電気機器を同時に使いすぎたか、と思って
ブレーカーを見てみると、
アンペアのブレーカーは落ちていない、
落ちていたのは、
漏電のブレーカーのほうだった、、
そのブレーカーをONにすると、
とりあえずは電気はついた、

しかし、漏電?
なんか、ちょっとやばいんじゃないのか、、
突然、家が燃えている映像が頭に浮かぶ、
中部電力に電話したほうがいいかもなあ、、

そんな昨日の出来事のことを考えながら、
夜、自転車をこいでいたら、
歩道の縁石に乗り上げてしまって、大きな衝撃が、、
後輪のタイヤがパンクしてしまったようだ、
やばいなあ、家までまだ距離はあるし、
こんな暑い夜、路上でパンク修理をするのは嫌だ、
しょうがない、パンクしたまま、
ゆっくりと自転車をこいでいこうと決断した、

たが、パンクした自転車をこぐというのは、
とてつもなく疲れるのだ、
パンクしていないタイヤなら、
すーっと進むところ、
パンクしたタイヤでは、
ペダルを一生懸命こいでやっと前に進む感じなのだ、
しかも、タイヤがぺちゃんこだから、
道路からの突き上げもあるし、
タイヤがぐにゃっと変形する変な感じも伝わってくる、、

もうダメ、と何度も思った、
汗びっしょりになって、
足も疲労がたまって動かなくなりつつある、
まだかよー、
あの信号、むしろ遠ざかってないか、、、

そんな弱音を何度も吐きながら、
やっと、あの角を曲がれば、家が見てくる
というところまできて、
はっと気が付いた、

あ、そういえば、
漏電、、、
家が燃えて跡形もなくなっていたら、どうしよう、
かすかな煙だけが立ちのぼっていたら、、
それよりもみんな大丈夫なのだろうか、、、

思わずペダルこぐ足に力が入る、、

一気に角を曲がると、、、

家は変わらず、そのままの姿で建っていた、、
家族も何事もなかったような顔をしている、
普段と変わらぬ日常、
ぼくだけが汗びっしょりで、
体は疲労困憊している、、

あー、くたびれた、、
ホント疲れた、、
ぼくはそう叫びながら、風呂場へ直行してシャワーを浴び、
それからベッドに倒れこんだのだった、、

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