コーヒーを飲みに行く

日曜日の朝、いつものように、サイクリングへ、
堀川沿いを走って、宮宿を横目に見ながら呼続方面へ、
いつもの喫茶店でコーヒーを飲みながら
漫画でも読もうかなあ、と思っていたら、
いつもの喫茶店がなぜか休み、、、、

あれ、、やってない、、
こういうときは意外に落ち込んでしまう、、

仕方がないので、違う喫茶店でも探すかあ、、
と思いながら、再び自転車の上の人となる、
このとき乗っていた自転車は、
650Bという規格の太いタイヤを履いていて、
タイヤの空気量が多いために、
ふわふわとして乗り心地がいい、

坂道をゆっくりと走る、

ぼくが自転車を乗り始めたのは
年上の友人が言った言葉がきっかけだった、、

自転車って、最高だぞ、

ぼくが20代の頃にオートバイに乗っていたのも、
その年上の友人の影響だったから、
なんとなく、その言葉が心に響いて、、
じゃあ、乗ってみようかな、と思った、

小さい頃はもちろん自転車に乗っていたけれども、
大学のころも、社会人となってからも、
自転車に乗ることはなかったから、
はじめてスポーツタイプの自転車に乗ったときには、
びっくりした、、
ちょっと怖かったけれども、
なんかお腹の中から湧いてくるような楽しさがあった、

その自転車を買った店もなくなっちゃったなあ、、

そんなことを考えながら、ゆっくりと走っていたら、
六古窯という名前の喫茶店の前を通った、
六古窯というのは、
日本の6つの古い陶器産地の総称だ、
まあ、さびれた喫茶店ぽかったので、
自転車をとめて、扉を開けると、
驚くほど人がいっぱいいた、

あ、すいません、今、満席で、、、
と店の人、、
あ、じゃあ、と帰ろうとしたら、
ここ、空いてるわよ、と、
推定80代の女性が隣のカウンター席を指さした、、
そのカウンター席は、ものが置かれていて狭かったが、
ぼくはコーヒーさえ飲めればいいので、
その席へ着席、

やっぱり、コーヒーを飲みたいわよねえ、
と、80代の女性、、
この店の常連のようだ、、
ぼくは、はい、飲みたいです、と笑って応えた、

すごい活気のある店で、、
次から次へとお客さんが、入れ代わり立ち代わり、
出たり入ったりしている、
コーヒーも美味しかったし、
また来ようと、思った、

あ、そういえば、初めて喫茶店に入ったのも、
オートバイや自転車の魅力を教えてくれた、
年上の友人だったなあ、、、
以来、ぼくは喫茶店とともに生きてきた、
ような気がする、、、

コーヒーを飲みに行くって、
なんかいい、、

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