画家の岩崎里香さんのライブペインティングが
ぼくの家の近くの金山ブラジルコーヒーという場所で
行われたので、ちらっと行ってきた。
海外国内で演奏を続ける
孤高のドラマーである羽野昌二さんとの共演と
事前に告知されていた、
ぼくは羽野さんを知らなかったけれども、
なんか楽しそう、ですよね、
この前、ギャラリー欅の個展のときに会って、
まあ、岩崎さんは、やっぱりいろんな人に慕われているんだなあ、
と感じたけれども、
ゆったり、おっとりした印象は変わらずだったので、
岩崎さんがライブペインティングをやるって!?
と、ぼくは意外な驚きがあったのだった、、
どんな感じになるんだろう、と
ちょっとドキドキしながら、
金山ブラジルコーヒーへ、
お客さんは50人くらいだろうか、、
ほぼ満席、
羽野昌二さんのドラム演奏のファンも多かったと思うが、
岩崎さんの知り合いもたくさん駆けつけていたようだった、
ぼくも手を挙げて、ちらっと挨拶をした、
後ろの奥の席に座り、
なんか雰囲気に押されて、ウィスキーのロックを注文、
まあ、ちびちびやりながら、見るかなあ、
なんて思っていた、
演奏は静かにはじまった、
ドラムのシンバルをなでるように
かすれた金属音がしたと思ったら、
岩崎さんが白のキャンパスに、何色だったか、
広い刷毛で色彩を流しはじめた、
すると、乾いた太鼓の音が小刻みに響きだした、
それからは、もう、ずっと、思いのままに
太鼓が小刻みにたたかれ、
ときにカーンと大きく
それからぶるぶる震えるように、、、
ずっと音が躍動し続けた、
岩崎さんも、そのドラムの音に合わせるように、
同じように、思いのまま、刷毛や筆、ローラー、手のひらで
絵の具を重ねっていった、

完成した岩崎さんの絵
ぼくはウイスキーをなめながら、
目をつむって、
ドラムの音の波に身を任せ、
ときどき目を開けて、
岩崎さんのライブペインティングをチラ見した、
ああ、このまま夜明けまで、
この音と色彩の連動は続くんだなあ、
とぼくは思った、
僕は目をつむって、流れに身を任せていった、
実際には、どれくらいの時間が経過していたのか、
よくわからないけれども、
いつの間にか、
雨が止んだ夜空の中を、
ぼくは自転車をこいで自宅へ向かっているところだった、
ああ、夜明け前に、終わったんだなあ、と思った、
というより、演奏が始まったのが
19時30分くらいで、、
今は20時を回ったところだったから、
夜明け前どころか、
そんなに時間はたっていない、、、
いつのまにか、
ちょっと違う時空をトリップしていたのかもしれない、
たぶん、いや、きっと、
そんな感じだろう、とぼくは思った、、
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