スイカをぱくつきながら近所の歴史を思う、、

岐阜県の富加町というところの企業の取材に行って、その帰りに近くの道の駅で昼食を食べた、、
道の駅の売店では、近所の農家がつくった野菜や果物などを販売していて、
驚くほど安い、、、
このプチトマトが一袋150円、、、でかいスイカが1600円、、、
ぼくは、でかいスイカを買おうと決めた、、

子どものころ、正月とかお盆のときとか、お祭りのときとか、
田舎のおばあんちゃん家に親戚一同が集まって、、、
大きなスイカを切って、みんなで食べた、、
おばあちゃんも、おばあちゃん家も、もう今はなくなってしまったけれども、
あのスイカ、甘くて、美味しかったなあ、、、

大人になって、、あのスイカの味が忘れられなくて、、、
夏になると、スイカを買うのだけれども、
なかなか甘くて美味しいスイカに出会うことができない、、
昔のほうが、スイカは美味しかったような気がしないでもない、、

でも、富加町の道の駅で買ったスイカは、
昔のスイカの味がした、、
甘くてみずみずしくて、みんなで食べたあのスイカの味、

はい、みんな集まって、、というお大きな声とともに出された赤いスイカ、
いとこたちとテーブルに陣取って、塩をふって、ぱくついた、、、
あの感じの味が蘇ってきた、、、

そのときから、夏といえばスイカ、と鮮明に記憶に残ることになったのである、、

岐阜の富加町の企業を取材した翌日、今度は家のすぐ近くの企業を取材した、、
自転車で行けるくらいの距離であったけれども、
この暑さで自転車をこいでいったら必ず倒れてしまうと予想できたので、、、自動車で、、、
そこはスチール製ロッカーなどをつくっている会社なんだけれども、、、
戦前、その会社のある周辺の敷地はすべてトヨタの持ち物だったようで、、、
トヨタのなんの会社の所有だったかはわからないけれども、
たぶん、豊田自動織機じゃないだろうか、、まだトヨタ自動車が設立される前の話だからである、、
近くにある巨大な豊成団地は、豊田の「豊」から名前をとったのだそうだ、、

スチール製ロッカーをつくっている会社の工場も、
もともとはトヨタの工場を買い取ったものである、、、
驚くべきことは、、、工場の骨格は昔のままで、それを鉄骨で補強して使っているという点である、、、
工場の天井を見上げると、トヨタが建築した当時の古い梁が見える、、、
昭和6年の建築というから、今から94年ほど前である、、

無機質なイメージがあるスチール製ロッカーだけれども、
つくっている過程を見ていくと、
こんなにも手間ひまかけてつくっているだと驚く、
沢山の人の手を経て出来上がっているのである、、、

現場を見なければわからないことがあるし、
近所にはまったく知らないことが、たくさんあるのである、、、

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