用があって名古屋陶磁器会館へちょっと寄ったあと、ちょうど昼時だったので南海園へ、
今日の定食はカツカレーかあ、
奥の座敷へ案内をされて待っていると、ちょっと小ぶりのカツが乗ったカレーが運ばれてきた、
450円だからしょうがないよな、カツが小さいのは、、、、
そんな事を考えながら一口パクリ、いや、うまいなあ、、、スパイスが効いた本格的な味である、、
南海園は一応中華の店である、、、
これならカツは乗っていなくてもいいから、大盛りにすればよかった、、、
昨日、久しぶりに地下鉄に乗った、、、
ちょうど仕事帰りの人たちで混雑しだす時間帯である、、、
当然、座ることはできないのだけれども、つり革をつかんで立っていると、
眼の前のボンクラな若者男子が友人と話しながら前後にゆらゆらと体を揺らすのである、、
もう少しでぼくの身体に触れる寸前、微妙な揺れ方をしている、
しかし、地下鉄内は混雑しているので移動が難しくて、このボンクラ野郎から離れたいと思っても、
なかなかそれは難しいのであった、、、
東京行ったらどうやって友だちをつくったらいいのか心配だわ、、、
そんなもん、、いきなり声かければいいじゃん、、
あのさ、友だちになろうよ、って、アハハハ、、、
くだらない会話である、
それよりも体を揺らすのをやめろ、
そんなふうに腹を立てていると、次の駅でふたりとも降りていってしまった、、、
やれやれと一息ついたけれども、その駅では降りた人数よりも多くの人が乗り込んできた、、
自然と押されるように移動を余儀なくされる、、不思議なことに移動する場所などあるのかと思っていたが、
少しずつ足を動かすと身体はどうにか空いている空間へ収まることができた、、、
ぼくの前には、またしても若者男子が窓際に立っている、、
上背も横幅もある大きな男子で、マスクをしているので顔はよくわからないけれども、
ちょっとおとなしい感じである、、
次の駅のホームに着くと、さらに人が乗ってくるのがわかった、、ドアの向こうで大勢の人が待ち構えている、、
扉が開くと、降りる人が流れ出る、
おそらく巨漢男子はその流れに押されるように降りることを余儀なくされたのである、、、
ぼくは巨漢男子もこの駅で降りるんだなと思った、、、
人が降りると、今度はどーっと人が乗ってきた、、、
今人が降りた空間に、同じように人が乗り込んできた、人が変わっただけでまったく同じことの繰り返しである、、、
笛がなり、扉が閉まろうとしている、
ふとホームを見ると、巨漢男子がちょっと戸惑った感じで突っ立ている、、、
この電車へもう一度乗ろうと思ったけれども、満員で乗れない、
そんな顔をしていた、、、
巨漢男子は強引に割り込もうとはしないのである、、
諦めて次の電車を待つ、そうしようと決意したようである、、、
まあ、これも一つの運命のようなものである、、
自分は強引に割り込むことができないタイプの人間であると悟ったか、あるいは自覚があるのか、、、
なにもこの電車に乗ることが幸せとは限らない、、
次の電車を待つ、それも一つの選択である、、
次の電車に幸せが待っているかもしれないし、待っていないかもしれない、、、
そんなものは誰もわからないのだけれども、、、
巨漢男子は強引に割り込まない道を選択し、今後もそういう道を選択し続けることになるのである、、、
ぼくはそういうタイプは好きだけれども、
ぼくに好かれたところで、なんの役にも立たないところが、
いいところというか悪いところというか、、、
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