秋、というとイチョウ、なんだよなあ、
数年前の秋、名古屋の伏見あたりで仕事をしていて、
昼ごはんを食べに外へ出てふらふらと桜通りへ、
裏道から桜通りへ出たとたん、
ぼくは、その美しさに言葉を失った、、、、
え、なんだ、この景色は、、
目の前の風景が黄色一色に一気に変化したようだった、、、
名古屋で生まれ育って、桜通りのイチョウ並木が
こんなにも心を揺さぶるほどに美しいなんて、
それまで知らなかった、、
あれから毎年、秋になると、
桜通りのイチョウ並木の黄色に包まれるために
自転車で出かけていった、、
しかし、3年ほど前だろうか、
あまりにも無残にイチョウの木が剪定されて、
骸骨のような木が並んでいるような寂しさになってしまった、、、
あんなにふさふさとした黄色の葉が
秋風にぶるぶると震えているような心細さだ、、
まあ、落ち葉の掃除は大変だったろうし、
もしかしたら、車の通行の障害にもなっていたのかもしれない、
ちょっと見学しにきただけの人間が文句を言うなよ、
そうだなよなあ、
なんで切っちゃうんだよ、なんて文句を言う資格なんてないよなあ、
ぼくの瞼には、あの時の黄色の世界がまだしっかりと映っている
ほんと、きれいだったなあ、、
今朝、だいぶ涼しくなった空気の中、
自転車通勤をした、
Tシャツの上に長袖のシャツ1枚じゃ寒いくらいだ、
でも、しばらく走っていたら
ちょうどいい気候に感じられるようになった
ところどころ、銀杏が落ちている道を走ると、
あの独特の匂いがした、
そういえば桜通りのイチョウ並木って、
臭かったっけ、
あまり臭かったイメージがないけど、、
イチョウの木は雄と雌に分かれていて、
雌の木は実を結んで、銀杏の実を落とすけれども、
雄の木は、実をつくらない、
つまり、あの匂いの実をつけるのは雌だけ、
もしかしたら、桜通りのイチョウは雄なのかもしれないなあ、、(間違っているかも)
さあて、今年の秋は、いろいろな黄色を感じられたいいな、
桜通りのイチョウも多少はふさふさしてきたし、
若宮大通のカエデとイチョウの並木もきれいだしなあ、
やっぱり秋は黄色だな、、