名古屋東急ホテルへ、
トランプ政権の影響などに関する講演会を聞きに行った。
この講演会を文章にまとめるのが、ぼくの役割である、
仕事場から自転車で向かったのだが、、、
どこに自転車をとめるかなあ、と思案していたら、
もう着いちゃったよ、、
東急ホテルの入口にいた制服姿のおじさんに、
自転車をとめるところはありますか?
と聞くと、
はい、あります。場所は、この先にいる者に聞いてください、
え、あるんだ、、
ぼくはそのまま自転車に乗りながら、
フロントの入口へ、、
途中、外国人ばかりとすれ違う、
ぼくは自転車に乗りながら、
はい、ちょいとごめんよ、という感じで
頭を下げた、、
フロント入口にいた制服の若者に近づくと、
聞かなくても
こちらへとめてください、と案内をされた、
そこは、ちょっと入口から死角となるところで、
とくに自転車置き場というわけではなかった、、
たしかに東急ホテルに自転車で来るやつなんて、
そんなにいないから、
適当な邪魔にならない場所であれば、それでいいと、
ホテル側も考えているのだろう、、
ただ、無事、講演会が終わって、
自転車のところへ戻ってみると、
ぼくのほかに、もう一台、自転車が置いてあった、
いるんだ、、自転車で来る人が、、ぼくのほかにも、、、
なぜか、ぼくはちょっとほっとした、、
その翌日は風が強かった、
ぼくの軽自動車は転倒するんじゃないか、と思うほど、
ぶるっ、と揺れた、
横断歩道を渡るおじいさんとおばあさんは、
お互いに体を支えながら、
一歩一歩、歩んでいた、
渡り切った後も、
おじいさんはガードレールにしがみつき、
飛ばされないように踏ん張っていた、
おじいさん、大丈夫、、
おばあさんは、おそらく、そんなふうに声をかけながら、
おじいさんと自分が飛ばされないように、
おじいさんの体にしがみついていた、、
こんな日に、自転車を乗っていたら、大変だなあ、、
ぼくは名古屋市内の場合は、
できるだけ自転車で移動したいと思っている、
高級ホテルも町中華も、、
暑い時も、北風が吹く時も、
それがぼくの日常だから、
日常を旅しているのだから、
ただ、この日は、暖房の効いた車の中にいた、
おじいさん、おばあさん、ごめん、
と、ぼくは二人に頭を下げた、、