岐阜県美術館の近くにある田口美術で松永賢の個展があって、、
冷やしたぬきそばで苦しくなったお腹を抱えながら向かった、、
到着して、外観を見て最初に思ったのは、なんてちゃんとした画廊なんだとうことである、
松永賢のくせにこんなにしっかりとした画廊で個展を開催するなんて、、生意気だなあ、、、
外観もそうだが、中もちゃんと整った空間なのであった、、
やっぱり、こういうちゃんとした空間で絵を見ると、
ちょっと落ち着かない気分になるのは、ぼくの心の貧しさのせいだろう、、
(画像は松永賢の絵を見つめる息子)
息子を「巨匠」と紹介したり、冷やしたぬきそばでお腹がいっぱいという話をして、
ガハハと笑ったりして、人間としてなってない証拠である、
画廊を出てから、、、息子から「時々嘘をつくよね、というか過剰な表現というか、、、」と
ちょっと頓珍漢な責められ方をしたのである、、
20歳の息子はまだちょっと世間知らずというか、ちびっこ感が残っていて、
先日も丈が長すぎたジーパンの裾を、こういうふうに外側に折ればいいんだよ教えたら、
いや、普通、内側に折るものでしょ、というから、
それはない、裾を内側に折るやつなんて見たことないぞ、、と反論しても信じてもらえず、、、
自分でネットで調べて、、、、ほんとだ、外側に折るんだね、と一応納得してから、、、
時々嘘をつくからさ、、とぼくをまたも頓珍漢に責めるのであった、、、
松永賢と話していて、いま、岐阜県美術館で若者のアトリエを再現した展示がやっていると聞き、
田口美術をあとにしてから、近いからちょっとのぞいてみた、、
3年前に岐阜の商店街である柳ヶ瀬に開業した表現者のためのサードプレイス「ニュー銀座堂」の活動を
そのまま美術館に再現するという企画で、、
サードプレイスとは、自宅や職場とは異なる、居心地がいい第三の場所というような意味で、
そんな場所があったら楽しく暮らせるよね、という感じだと思う、、
まさに若者のアトリエが再現されていて、昔の大学生のちらかった下宿のような雰囲気である、、
帰り際に、たぶん、「ニュー銀座堂」の代表者の女の子に、どうですか? と話しかけられて、
今まで感じたことのない自由な雰囲気を感じました、、と、
ちょっと丁寧に応えた、、
そのあとで、またも息子から、
なんかすごくいい加減な応えだったよね、と苦笑いをされてしまった、、
いや、そう言われれば確かにいい加減な返答だったと思う、
でもいきなり感想を求めっれても困るのである、、
相手に喜んでもらいたいという悪い癖が出てしまった、、
コタツに入ってくつろいでいる女の子から昔からの知り合いのように質問されれば、
どうしたってかしこまって答えることになるのである、、
逆にスーツ姿で立って質問されたら、
もっとふざけた正直な気持ちを伝えられたかもしれない、、
この企画は、狙っているのかどうかわからないけれども、
ちょっとレトロな雰囲気というか、懐かしさを感じたことは感じたけれども、、、、
それを正直に言っていいものかどうか、
うまく伝わらないような気がしたのだった、、、
あそうそう、ぼくたちが田口美術にいるとき、
わりと次から次へと来訪者があって、、松永賢が何を見てこられてたんですか?と聞くと、
たいていインスタで、と応えていた、、、
インスタグラムではなくインスタと言うところがいいなと思った、、、
全く意味はないけれども、なんかぞくぞくした、、
それと、岐阜県美術館の企画展で、若い作家同士が、
ああ、何々くん、おう、なんて挨拶しているのは、いいなと思った、、
全く意味はないけれども、そういう挨拶はいい、、
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