癒やしてくれ、南海園よ

ここのところ定期的に名古屋市東区の名古屋陶磁器会館に行く用事があって、
用事といっても一切お金が儲かる用事ではなくて、、、
むしろお金が出ていく用事なのだけれども、
昨日、名古屋陶磁器会館の事務所で休憩しているとき、いきなりぼくの携帯が鳴ったのである、、

kinjoのオーナ様でいらっしゃいかますか?
いや、オーナーってあんた、そんな大それたものではないけれども、一応、運営してる者ではある、、、
と携帯を耳に当てながら、威張ってみたのだった、、、
そしたら、わたしはナントカという会社の者ですが、
福利厚生として企業向けのネットショップを運営しておりまして、、
kinjoに掲載されている器が、わたしどものネットショップで取り扱うことができないかと思いまして、
ご連絡しました、、、

すでに怪しいのである、、
どんな感じナンスか?
はい、大手企業の社員向けのネットショップで、かなりの人数の社員の方々を顧客としておりまして、
8万人とか、それ以上の社員の方に向けた、福利厚生としてのショップといいますか、、

その後、いろいろ説明をしてきたのだが、
だいたいkinjoショップで販売しているものは1品作品のようなものばかりだから、
そんな8万人を対象とされても、対象とされることはいいんだけれども、
福利厚生として結婚式のカタログのような感じで社員に配り、
もし仮に、そんなことはないだろうけれども、何千、何万もの注文が入ったとしても、
対応できるわけがないのである、、、
それ以前に、若いあんちゃんよお、、どう考えてもおかしいのである、、
そんな規模のネットショップに掲載するものとして、
kinjoショップの作品を選ぶというのが、そもそもおかしいのだった、、、

一定の金額をお支払いいただくことで、作品を掲載させていただき、確実に注文につながると考えています、、、
もし今後売上を上げていきたいのなら、魅力的な提案だと思いますが、、
一定の金額が欲しくて連絡してきたのなら、こっちにそんなお金があるはずもなく、
本当にたくさん作品を販売できると信じているのなら、kinjoを読んでいない証拠だし、、、
そもそも連絡する相手を間違えているのである、、、

こちとら、お金を稼ぐ能力がまったくないという前提条件を受け入れたうえで、、
生き方を模索しているのであって、そこからお金を取ろうなんて、なかなか見上げた根性である、、、
そこだけは褒めてやろう、、
しかし、そうであるなら、おれたちが力を貸してやろうという、少し上から目線ではなく、、、
わたしたちに手伝わせてくださいという下からこないといけない、
若いあんちゃんだけあって、まだ少々修行が足りないようである、、

とりあえず、ぼくは、名古屋陶磁器会館の事務の女性に、、
九谷の絵付けの道具、乳棒のお金660円を支払うときに、
330円にまけてくれないかとお願いして、冷たくあしらわれながら、、、ぼんやりと上を見上げたのであった、、、
絵の具のお金もまだ支払っていないのである、、
先生の豊子さんが、財布忘れちゃた、とおちゃめに驚き、
ぼくが、ああ、1000円札しかないなあ、、財布を忘れてしまったということは、お釣りないですか?
じゃあ、次回でもいいですか?
というやり取りがあったせいである、、

たぶん、いま、ぼくの気持ちを癒やしてくれるのは南海園しかない、、、
写真の味噌カツ定食が450円なのである、、
乳棒よりも安いじゃないか、、
大将の「あー」という挨拶もいつもどおりである、、
なんかいろいろ有名人の色紙が飾ってある、
前はこんな色紙は一切なかったけれども、大将もなかなか頑張っているんだなあ、、、
そんなことを思いながら、ぼんやりと上を見上げたのだった、、、

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