南海トラフだってよ、、

この前、南海トラフとかいう地震がやってくるかもしれないよ、
と気象庁が発表した。
その発表は、地震学者でつくる南海トラフ地震評価検討会での判断をもとにしたものだ。
地震学者、、、

ぼくがフリーランスでライター・編集の仕事をしていたころ、
名古屋工業大学の情報誌制作にあたって、
何人かの教授のインタビューをしたことがある。
その情報誌制作の依頼は、名古屋市内の印刷所からのものだった。
その印刷所の担当者が結構いい加減で、
インタビューの当日まで、その教授がどんな研究をしているのかを知らせず、
インタビュー当日、なんか地震の研究をしているらしい、と伝えてきた。

インタビューの趣旨は研究内容の紹介である。
ぼくは、まあ、直接詳しく聞けばいいか、と軽く考えて研究室に向かうと、
部屋にいたのは、その教授、おそらく50歳代と、
明らかに、その教授の腰巾着っぽい若い男性の准教授、30歳代だった、、

最初に研究されている内容について簡単に教えていただけますか?

ぼくのその問いに対して、、、、
そんなことは事前に把握しておくべきことだろ、と教授、
ほんとそう、と准教授がうなづく、
そのあと、いろいろ上から𠮟りつけられ、
最終的には、まあ、そんなこと言ってても何も始まらないから、、
と、地震研究について、じゃあちょっと教えてやるわ、という感じで
教授が説明をしだした、、、
その具体的な内容は忘れてしまったけれども、、、

え、東海地震はすぐに必ず来るものなんですか?

このへんに、でかい地震が確実に来るということに対して
ぼくが素直な驚きを表明したとき、
教授は、あきらかに馬鹿にしたような態度で、
今頃何を言っているんだ、明日来たっておかしくない状況なんだから、、
と鼻で笑った、、、

あれから20年、、、
東海地震という言葉は最近使われなくなってしまったけれども、
今度は南海トラフという言葉で脅しをかけてきている、

そのときの名古屋工業大学の情報誌は無事完成。
もうひとり話を聞いた自動車の研究をしていた教授は、
全く違うタイプで、研究内容について楽しそうに語ってくれた、
また、起業した学生の話も聞いたけれども、目がキラキラしてたなあ、、

それにしても、あの地震の教授と准教授は
どうしてあんなに上から目線で、人を馬鹿にした話し方をしたのだろうか、
それが不思議でならない、、

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