結局負けた、、美味しい味噌汁と秋刀魚に負けた、、、
あたたかくて気持ちのいい気候なので、ついつい自転車で遠くまで昼食を食べに行きたくなった、
職場の電動自転車を引っ張り出して、坂道を軽くこぎ出して、
信号のある所はなるべく避けて道路を自分勝手に横断できるところを走る、
ただ、広い道路はさすがに信号無視はできないため、しょうがないので停止していると、
制服を着た女の子と着物を着たお母さん、スーツ姿のお父さんという組み合わせが、あちこちにいる、、
ああ、そうか、今日は入学式か、、、
職場の近くに女学園の中学と高校があって、今日は中学の入学式のようである、
私立中学だからそれなりの両親とそれなりの中学生の制服を着た女の子が歩いている、
心の中はわからないけれども、母親も父親も中学生の女の子も、
少しほっとしたような、うれしいような、うきうきしたような、不安のような、、、
そんな心の在りようが全身から伝わってくる、、、
中学生の女の子の気持ちはわからないから、どうしても父親の気持ちに寄り添うことになるけれども、、
今から振り返ってみると、ぼくの息子たちが中学生になったころは、あまり不安はなく、
なんかこれからちょっと輝いている未来がそれぞれに待っているんだろうなあ、と、
能天気なことを考えていた、

葉桜になりつつあるが、こんな良き日に入学式を迎えられることはしあわせのことだ
しかし、自分が年を重ねていき、息子たちが高校、大学へと進むにつれて、
いろいろ問題が噴出し、ややこしくなり、
なんかこのゲームはどんどん難易度がアップしていくんだな、と感じたのである、
最近ではどうやってこのゲームをクリアすればいいのか、まったく見当もつかない、、、
なるようになる、あるいは、なるようにしかならない、と腹を括る以外にないのであった、、
今日、入学式を迎えるそれなりの女の子もそれなりの両親も、
この先、そんな難しい問題に直面することになるのだろうが、
まあ、今日のところは、お母さんは、この日のために用意した着物を着て、
お父さんは、仕事を休んだんだろうけど、少し胸を張って歩いていればいいさ、、
そのくらいは許してやろう、、
ぼくは、そんなことよりも、この暖かい気候の中で、
どこで昼飯を食べようか悩んでいるのだった、、、
ちょっと遠いけれども安価な、しかし味噌汁がちょっとうすい老夫婦が営む定食屋にするか、、
それとも、おばさんばかり4、5人で、どの料理もおいしくて、とくに味噌汁が旨い
が、しかし、ちょっと値が張る定食屋にするか、(200円くらいの違いだが、、、)
ぼくの心はその二つで揺れていた、、、
先日、ももさんと、お値打ちな寿司が食べられる
柳橋きたろう名古屋柳橋市場店というところへ行ってきた、
ももさんは資格を取得するために過酷な勉学に励んでおり、
そうそう能天気なぼくの活動に付き合ってられない状況なのであった、、
これまでいろいろ協力をしてもらったので、、お礼の意味も込めて、、、
お値打ちな寿司をご馳走しようと思ったわけである、、
あくまでお値打ちな寿司であることを強調しておきたい、、

大将に「よく食べますね」と驚かれていた
その店でびっくりしたのは、ぼくたちのほかは、
お客は、ほぼ欧米系の外国人ばかりだったことである、、
金髪野郎は何だか知らないが寿司好きである、、
なかでも、隣のカップルはサーモンばかりすごい量を注文していた、、
困ったやつらである、
ま、それはそうと、その時、ちょっとお金を使ってしまったので、、
あんまり値が張る定食屋もなあ、ちょっと気が引ける気がしたのだった、、、
そうかといって美味しいものも食べたいという欲もある、
人間ができていない証拠である、
ここは何かの分かれ道のような気がした、、、
あっちへ行くべきか、こっちへ行くべきか、、
中学の入学式というハレの日に、
こういうことで悩んでいる輩もいるのである、、
困ったものである、、
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