言葉って不思議

言葉というのは不思議である、、

たとえば、悲しいという感情があって、
それを表現するために「悲しい」と発したとして、
目の前にいる相手が、自分の悲しいという感情を正しく受け取ってくれたかどうか、
それはよくわからないし、

だいたい「悲しい」という言葉があるから、
悲しいという感情が生まれたのかもしれないし、、
「悲しい」という言葉がなければ、
悲しいという感情そのものが生まれないかもしれないし、、

また、「悲しい」という言葉で喚起される感情は、
人それぞれ違うだろうし、
状況によっても異なるだろう、、

ほんと、、言葉は、考えれば考えるほど、不思議である、
ぼくらは言葉の枠組みの中でものを考えて、生きている、
言葉の外で生きていくことはできない、、

でも、、
通学途中に、小学生低学年の女の子二人が、
でね、でね、
、、、、なんだって、、
えー、そんなの、、、
、、、だよね、、、
と、並んで歩きながら、楽しそうに話している言葉は、
自然と笑顔にさせてくれて、
どうしてこんなに心を満たしてくれるのか、
その言葉に、意味なんてないのに、、

スギ薬局で、梅が3つ入った梅酒をかごに入れて、
レジで精算するときに、
その梅酒を見たレジのおばさんが、
あら、美味しそう、と嬉しそうにつぶやき、
清算後、梅酒を袋にいれながら、
ガラス瓶なので気を付けてくださいね、、
と声をかけられたとき、
何だか知らないけれども、
あたたかい気持ちになるのは、なぜなんだろう、、

言葉って不思議なんだよなあ、、

ぼくらは言葉でものを考え、
言葉の外で生きていくことなんてできないんだけれども、
小学生の女の子もスギ薬局のおばさんも、、
ぼくを言葉の外へと連れて行ってくれたような気がしたんだよなあ、、、
少なくとも、、、
言葉の意味の外へと引っ張っていってくれたような気がした、、

で、それに連動するように、心がすごく震える感じ、、
一瞬、言葉の向こう側へ行って、心が動く
そんな感じかなあ、、

やっぱり、言葉って、不思議だなあ、、、

(画像はAIによる)

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