八事日赤病院へ定期検診に行き、いつもの女性担当医に血液検査の説明を受けて、
いつものように適当に回答をして、
前回の検診のときに言われていた件で、かかりつけ医をここにしたいと思うと言いながらスマホを見せた、、、
ここですね、これまでかかったことはあるんですか?
いえ、事務所から近いので便利かなと思って、、、
ああ、そうですか、、、
女性の担当医は、そう言ってから、では紹介状を書いておきますので、
1週間ほどしたら取りに来てください、と付け加えた、、
これで一応、当院での定期検診は終了となりますので、、、
ああ、ありがとうございました、、
これでやっと何時間も待たされることはなくなるのである、、
女性担当医の顔を見れなくなるのは多少さみしい気持ちがないではないが、、、
まあ、それも時間が経てば、すっかり忘れてしまうだろう、、
女性担当医に呼ばれる前に、病院においてある血圧計と身長体重を計るやつで、それぞれ計ってみたのだけれども、
なんと身長が1センチほど縮んでいるのであった、、、
年を取ると身長が縮むのは本当なんだなあ、、、
なんかちょっと小さくなるのは嫌だなあと思っていると、
病院の待合室の隣りに座っていたおばあさんのところへ、娘らしき女性がやってきて、隣りに座って、
自分の母親であるおばあさんと大声で何やらどうでもいい話を話し始めたのである、、、
すると、その前に座っていたおばさんがちょっと後ろを振り返った、、、
ぼくは、そのおばさんは誰かを探しているように感じたのだけれども、、、
真後ろにいた、あとからやってきた娘は
振り返るという仕草が、母親と話していることをちょっと咎められたように感じたらしく、
なにこのばばあ、話しちゃだめなの、、とつぶやいたのである、、
ぼくはその言葉に衝撃を受けた、、
別に話すことは悪くないし、前に座っているおばさんから、ちょっと静かにしてくださいと言われたなら、
まあ、そんな売り言葉に買い言葉があってもいいと思うが、
話していることを咎められたと受け取れなくもない仕草だけで、
そこまで攻撃的な言葉を発するのは、
その娘がどういう心境で暮らしているのか、と、
ぼくとはだいぶ違う心持ちで暮らしていることは確かだなと思ったのである、、、
それとも、性格の問題なのかもしれない、、、
さっぱりした姉御肌の性格で、口は悪いが頼りになるとか、情に厚いとか、
そういう性格なのかもしれないとも想像してみた、、、
ちらっと娘の姿を見てると、大柄で気の強そうな風貌である、、
たしかにそう言われてみれば、姉御肌で情に厚い、そんな感じではある、、
身内や仲間には、たいそう頼れる存在なのかもしれない、、、
くよくよするな、お前、なんて、ばんと背中を叩かれて、
がははははとさっぱりした感じで笑うような女性だったら、
あのくそばああ、なんて言っているのを横で聞いたら、
そういう事を言うもんじゃない、と諭すこともできるような気がしたけれども、
やっぱり違うな、その娘は、そこまでカラッとした陽気な性格には見えない、、、
そうなると、もう関係が見えないのである、、
ぼくとこの娘が何らかの関わりを持つことが想像できないのである、、
べつに想像しなくてもいいし、
娘もぼくと関わりを持ちたいとも思っていないだろうけれども、、、
ぼくにとって、この娘のような、
まったく関わりを持つことが想像できないような人間が、
この世にはわんさかいるのかもしれないと思うと、、
これまでぼくと多少なりとも関わりのあった男性、女性は、
ある意味で、非常に貴重な存在なのだなあと改めて確認したのであった、、
ただ、袖振り合うも他生の縁、という言葉がある、
病院の待合室の隣に座った、というのが
袖振り合うと同じくらいの軽い出来事といえるかどうかわからないけれども、
そうなると、あの攻撃娘とも他生の縁があったと言えなくもないなあ、、、と思うのであった、、、
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