甘いスイカと出会う

最近、いろいろ美味しいものを食しているのである、
それがこれまでの人生において、上位に入るくらい美味しいと感じるものなのである、
といっても、これまでの人生で、ぼくが食べてきたものが、そんなに美味しものばかりだったか、
といわれると、そうでもないのであった、
特別豊かな食生活をしてきたということもないのである、
だから、これまでの人生で上位に入るくらい美味しいといっても、
それほど豊かな食生活を歩んできたわけではないから、
ほかの人にとっては中くらいになるのかもしれない、

せっかくだから、ぼくがこれまで食べ来たもので印象に残っているものを挙げていってみよう、、
中学校のころは弁当を持っていっていた、
今から考えると、毎日弁当をつくってくれた母親は大変だったろうと思う、、
その弁当のおかずのなかで、小さなハンバーグがあった、、
パン粉の代わりに食パンを使ったもので、それが美味しかった、、
同級生に食べさせたことがあって、彼も美味しいとびっくりしていた、、

高校の頃は、真夏の暑い日、学校帰りにすぐそばの駄菓子屋さんのような店で、
瓶のファンタオレンジを買って、一気に飲み干したのが忘れられない、、
ごくごくごくという音が今でも聞こえてきそうである、、
大学は北海道だった、、
アスパラ、ジンギスカン、なぜか納豆巻きの美味しさに感動した、、
社会人になってからも、たぶん美味しいものも食べたのだろうけれども、
あまり記憶に残っていないのである、、
木曽福島で食べた蕎麦とか、南海園の餃子鍋とか、そんなところだろうか、、

もうひとつ、忘れてならないのは夏のスイカである、、
小学生の頃、夏休み、祖母の家に集まった親戚やいとこたちと食べたスイカの味は、
その情景とともに鮮やかに頭に残っている、、
スイカって、なんて甘くておいしいんだと、思ったのである、、
以降、ぼくはずっとスイカに憧れを抱いていた、、
特別な存在だったのである、、

スーパーでスイカを見かけるたびに、買おうかどうしようか迷うのだけれども、
切って販売されているスイカは、なんとなく買う気が起きなのである、、
やっぱり買うなら丸ごと買いたいのである、、
しかし、なんだか知らないけれども、前よりもずっと値段が高くなっているのだった、、、
そんなときである、、
ちょうど取材で長久手のあぐりん村という野菜や果物を直売しているところへいってきて、
そこで大きなスイカが販売されているのを発見したのである、、

いい姿である、しかも安い、、
これは、というもの抱えてレジへ向かった、、
スイカをネットに入れてもらって、、ぼくはもはや気分が高揚しているのである、、
スイカをネット入れて持ち運ぶ男、、なかなか絵になる姿である、、
家に持って帰って、冷蔵庫で冷やして、次の朝、
包丁を入れて真っ二つに、、鮮やかな赤色がなんともいえない美しさである、、
4分の一くらいの大きさに切って、一口ぱくつくと、甘いのである、、
いや、これは近年まれ見る甘さである、、
ちょっとアジシオをかけて、もう一口、、、甘いのである、、、

長久手のあぐりん村は、車で行けばそれほど時間はかからない、、、
近いうちに、もう一度、スイカを買いに行かねばなるまいな、、、
ぼくはそんなことを思案しながら、もう一口、ぱくついたのであった、、、

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