シロタ、改め、しろ太
お前は本当に猫か? と疑いたくなるほど人懐こくて、、、
頭を撫でてもすぐに目をつぶって気持ちよさそうな顔になるし、
近くに行くとすり寄ってきて、みゃーと小さく鳴く、
今まで生きてきて、こんなに慕われたことはない、、
昨日は大雨だったため、せっかくの休みなのにサイクリングにも行けず、
仕方がないので自宅にこもって音楽を聴いたり、
映画を観たりして過ごしたのだけれども、
ぼくが自分の部屋でパソコンの画面を見ながら、、、ぼんやりしていると、
開けっ放しのドアの入口から部屋の中を覗き、
じっとしているしろ太と目が合う、、
すると、小さくみゃーと鳴くのであった、、、
なにか用か?と聞くと、
もう一度、みゃーと鳴く、
ぼくが手招きすると、え、入っていいの?という顔をする、
もう一度手招きすると、恐る恐る入ってくる、
ぼくは、すぐにパソコンの画面に目を戻すと、、、
映画にもう一度集中する、、、
しばらくして、しろ太の頭を撫でようと思って、
手をブラブラとさせてしろ太の頭を探すけれども、どこにもそれはなかった、、
いつの間にか、しろ太は部屋から出ていったようだ、、
ぼくは一度、部屋から出てリビングの方をのぞくと、
しろ太がソファの上でうずくまっていた、
近くに寄って頭を撫でる、
すると目を瞑って気持ちよさそうな顔をした、、
前足の脇を持って持ち上げて抱っこをすると、しばらくじっとしていたけれども、
少したつと、もぞもぞとしだして、ぼくの腕の中からぴょんと飛び降りた、、
ぼくが立って、自分の部屋に帰ろうとすると、足にまとわりつくようにすり寄ってきて、
いかないでというように小さくみゃーと泣いた、
いやあ、いいんだけどさ、黒いズボンの裾に白い毛がたくさんついてしまうんだよ、きみ、
ブラッシングしても、毛がズボンにつくのを避けることはできない、
夜がきて朝となり、目を覚ましてリビングをのぞくと、
しろ太がぼくの顔を見て、小さくみゃーと鳴いた、
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