しろ太と一緒に引っ越しする

しろ太は犬なんじゃないかと、ときどき思う、
かまってほしくて、睨みつけながら、アー、ミー、キー、と、か細い声でなくのである、、
ぐしゃぐしゃっと、頭を撫でると、一瞬、なくのをやめて、
そのあと、またすぐに、睨みつけなら、
アー、ミー、キー、と、か細い声でなくのである、、

猫って、もう少しツンツンした感じじゃなかったかなあ、、と思うけれども、
しろ太はいつもデレデレを求めるのである、
ただ、面白いのは、
顔はいつも怒っているように、睨みつけるのである、、、
睨みつけながら、おい、もっと、かまえよ、と訴える、

引っ越しの作業を進めながら、段ボールに本やら服やらを詰め込んでいると、
しろ太は段ボールで爪を研いでいる、
もうそろそろ、この家ともお別れなんだけれども、、、、
お前も新しい家へ一緒に行くんだよ、
そんなふうに問いかけると、しろ太は口を大きく開けて、
ヒヤーとなくのであった、、睨みつけながら、、

久しぶりの段ボール詰め作業は骨が折れる、
これは必要なのか、いらないのか、その判断はなかなか難しいのである、
捨ててしまうのは簡単だけれども、
なかなか捨てる決断をするのは難しいときもある、
例えば、この本、この先も多分読まないだろうけど、捨ててしまうのはもったいない、、
このレコードもほとんど聞かないけれども、1年に1回くらいは聞く機会があるかもしれない、、、
口のあいた段ボールを前にして、いろいろ考えていると、、、
一向に作業は進まないのであった、、、

今朝は、仕事を2時間ほど遅刻して、新しく住む家の壁紙を息子と一緒に
びりびり剥がした、、、壁紙って、結構簡単に剥がれるものなんだなあ、、、
きれいに剥がれると、気持ちいい、、、
この壁に漆喰を塗る予定である、
どんな仕上がりになるかわからないけれども、
ちょっと大変な作業となる予感がする、、

しろ太は新しい漆喰の壁を気に入ってくれるだろうか、、
気に入らなくても、しょうがない、
これがお前の新しい家になるのである、、

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