ゴールデンウィークの真ん中あたり、
天気のいい晴れた日、自転車であちこち回ろうと思ったのである、
こんな天気のいい日は、サイクリング日和であるから、矢田川河川敷の道をのんびりとペダルをこいだ、、、
しかし、前日が雨だったので、ところどころ大きな水たまりができていて、、、
通過するためには、少々覚悟が必要だった、、
水たまりに突入する直前まで、思いっきりペダルをこいでスピードをつけ、、
水たまりに突入後は足を上にあげて、水しぶきを避ける戦略である、、
大きな水たまりだと、途中で止まりそうになるから、
そういうときにはペダルが上死点にきたときに、足の裏で思いっきりペダルをこいで、、、
そのあとすぐに再び膝から上を高く上げるのである、、
そんなふうに何個か水たまりをやり過ごしていると、、
前方に大きな水たまりが見え、
その水たまりの前で、小さな自転車をつかんだ小さな女の子と母親がじっと思案している姿があったのである、、
この水たまりじゃ、前に進むのは無理だね、、、、そんな感じで、じっと思案をしている、、、
ぼくが自転車で近付いていくと、、親子は少しだけ横に移動して、、、ぼくに道をあけてくれた、、、
ぼくはこう思ったのである、、
見てろよ、こういう水たまりはこんなふうにすればいいんだよ、、
ぼくは今までと同じように、スピードをつけて、
水たまりに入ると、足を大きく上げて水たまりへと突入していったのである、、、
ぼくは後ろを振り返らなかった、、、
ほら、こんなふうに進めばいいんだよ、と声をかけたかったけれども、
なんか小さな女の子が、いやそうな顔をしているのが想像できたからである、、
あんな変な恰好をしたくないわ、、、ママ、あの人、変だね、、、
小さな女の子が、そう母親に話しかけているのが目に見えるようだった、、、
水たまりを抜けると、、、なんかお尻が冷たい、、、
あまりに深い水たまりだったから、、、水しぶきがすごくて、、
お尻まで水がはねてびしょびしょになってしまったのである、、
女の子のあきれた顔が目に浮かぶ、、あの人のお尻、びしょびしょだね、ママ、、
河川敷の水たまりをそんなふうにやり過ごしながら、、、適当なところで堤防に上がり市街地へ、、、
その日の目的の一つである、、陶芸家の徳田吉美さんの作品展示を見に行く、、、
場所は名古屋市の北文化小劇場というところである、、
その日はイベントがないため、扉が閉まっていたが、
事務所に徳田さんの作品が見たいと告げると開けてくれた、、
市の公共施設だから、あまり忙しそうではない雰囲気であるけれども、
若い女性の職員が扉を開けてくれた、、、
はじめて訪れたけれども、1階が図書館、2階が文化小劇場、建物の前が公園になっていて、
なかなかゆっくりできる環境である、、

しばし、徳田さんの漆蒔の作品を堪能して、、ちょっと1階の図書館をのぞく、、
内田百閒の俳句の本がないかなあ、、と思って探したが、見当たらなかった、、、
まあ、そんなもんだな、、
そのあと、再びサドルの上の人となり、久しぶりに鶴舞公園へ、、
途中、お気に入りのパン屋でパンを買っていこうと思ったけれども、休みだった、、
仕方がないので、適当なパン屋で適当なパンを購入、、鶴舞公園で一服しようという算段である、、
鶴舞公園はバラが満開で、、濃密な香りに包まれていた、、、
小さな男の子とお父さんが手をつないで歩いている、、ほかにも、女性の集団とか、カップルとか、、
ひとりの男性とか女性とか、あまり笑顔の人はいないけれども、
みんなバラの香りを、ふんふんと嗅いでいるようである、、、
ぼくも同じように真面目な顔をして、ふんふんとかいでから、
バラ園から離れて、パンをぱくついた、、
そのあと、家路についた、、
自分の部屋に入ると、しろ太がアウと鳴いて、椅子に座るぼくを見つめた、、
抱っこをしてほしいようである、、
毛が付くからズボンを脱いでから抱っこをした、、
抱っこをすると、しろ太はぼくの腕の中でじっとしている、、
時々ぼくを見上げる、、
そのあと、ちょっとくたびれたから、しろ太を下に降ろそうとすると、、
ぼくの太ももにしがみつくものだから、
ぼくの太ももはしろ太の爪に引っかかれて、ちょっと血がにじんでしまったのである、、、


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